バブル前後の食品の安全(その5)
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食中毒という物に対し、大きな関心と警戒が生まれました。1970年代?1980年代は、高度成長がさらに勢いを増してきており、食品の安全に関しての関心はさらに薄れていた感があります。まだ身体ができ上がっておらず、抵抗力も少ない子供は、食中毒によって深刻な症状を生んでしまう可能性が高いのです。特に、小さいお子さんのいる家庭に関しては、注意をしなくてはならないという認識が生まれ始めました。
1990年でもO157食中毒事件があり、死者も出たのですが、当時はそれほど大きな騒ぎにはなりませんでした。この頃には、過去の事件や問題に対する意識も薄れ、食品の安全性は確実な物として語られ、安全神話が確立されたという認識がありました。また、学校給食のように、一つの鍋の中から多くの人が食すという環境も、子供ならではの物です。しかし1996年には岡山、そして大阪の学校給食と、年内に二度発生したという事もあり、非常に大きく取り扱われました。
輸入品が当たり前のように並ぶようになり、とにかく安い物、美味しい物を消費していくというのが主流となっていきました。食品の安全を当たり前の物としていたマスコミ、そして日本国民も、ここから少しずつ意識の改革を迫られていく事になります。O157食中毒事件です。しかし、1996年に大きな契機となる事件が発生します。
食品の安全が重要であるというのは、子供に被害が出るということが一番の理由と言えるかもしれません。それはメディアもそうですし、国民全体にもいえます。残念な話ではありますが、子供が犠牲になることで、ようやくその重要性に気が付いた、ということです。
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